【令和の常識】カンファレンスってミーティングとは違ってなにがいいの?

ビジネスシーンでよく耳にする「カンファレンス」という言葉。

なんとなく意味はわかるけど、正確な意味を説明するにはちょっと自信がないという人も多いのではないでしょうか。

「カンファレンス」はビジネスシーン以外にも使われることが多く、その意味も違う場合があります。

ここでは「カンファレンス」の正しい意味と、シーン別での使い方などを解説していきます。

カンファレンスの意味とは

「カンファレンス」は、使用する場面によって意味が違うことや、似たような言葉などがいくつかあり、正しく認識できていない人も多いかと思います。

それでは早速、「カンファレンス」の意味と、混乱しがちな似たような言葉などを解説していきます。

カンファレンスを英語で言うと

「カンファレンス」は、英語で「Conference」と表記します。

主に「会議」や「協議会」という意味で使われますが、他にも「連盟」や「同盟」という意味もあります。

「連盟」や「同盟」という意味での「カンファレンス」は、主にスポーツ業界で使われています。

コンファレンスかカンファレンスかどっち

「Conference」のカタカナ表記には、「コンファレンス」と「カンファレンス」という2種類があります。

英語の「Conference」の「Co」の部分の発音は、「カ」と「コ」の間くらいで少し「カ」に近い音になるため、カタカナ表記にするには少し難しいという事情もあるようです。

辞書によってカタカナ表記が違いますが、元の言葉は同じ「Conference」なので「コンファレンス」と「カンファレンス」はどちらも意味も同じになります。

カンファレンスとセミナーの違い

カンファレンスとセミナーの違いは明確です。

カンファレンスとは、主に中〜大規模での重要事項を話し合う公式な「会議」「協議会」として開催されるもので、参加メンバーは意見を出し合い議論を行う形での集まりになります。

一方セミナーとは、スキルアップ・トレーニング・教育などを目的とした「講義」であり、「教える立場」と「受講する立場」に分かれます。

シーン毎のカンファレンス

シーン毎のカンファレンスについて解説していきます。

カンファレンスは、ビジネス、看護、保育についてなど、それぞれのシーンによって内容が異なります。

ビジネスシーンのカンファレンス

ビジネスシーンでのカンファレンスとは、「会議」や「協議」という意味となります。

ミーティングや打ち合わせとは違い、ある一定のテーマについて公式な会議を行う場合に使われます。

打ち合わせやミーティングよりもレベルの高い議題に対して、問題点を洗い出したり意見を出し合うなどメンバーが参加する協議の場となります。

「経営カンファレンス」「投資カンファレンス」「ITカンファレンス」など、目的に合わせて使われることも多いです。

最近では小規模の会議でも使われることが多くなってきましたが、主に中〜大規模の会議に使われています。

看護シーンのカンファレンス

病院など医療関係の看護の場で使われるカンファレンスとは、現場チームの少人数のミーティングとして使われています。

「チームカンファレンス」「ケアカンファレンス」「デスカンファレンス」等、目的に合わせて使われていて、その目的に関わるチーム全員が情報を共有したり意見交換をする場としています。

チーム内で患者さんに対してどのようなケアをしていくか、患者さんの状態・ケアの内容・今後の方針を話し合うなど、チームで対応していくためのものです。

看護シーンでは「カンファレンス」を「カンファ」や「CF」など略して使われることもあります。

保育でのカンファレンス

保育カンファレンスとは、元々医療や看護の現場で行われている情報共有・意見交換・協議などを保育に適用したものです。

「フォトカンファレンス」や「ビデオカンファレンス」など、特定の事例に対して現場の状況を確認しながら問題を解決するための意見交換をしたり、保護者や関係者を交えて協議したりします。

現場にはいない園長や関係者・または保護者なども交えて、現場保育者との意見交換の場としても重要な役割を果たします。

医療現場と同じく、少人数でのミーティングとして使われることが多いです。

カンファレンスを理解して使おう

「カンファレンス」の意味は正しく理解できましたでしょうか。

ビジネスシーンでは「カンファレンス」という言葉がよく使われますので、「規模の大きめな公式の会議」とイメージしておけば間違えありません。

最近では、小規模でも「カンファレンス」という言葉が使われることもありますが、伝達事項の確認や情報の共有といったミーティングとは違い、1つの事項について意見を出し合い協議する場だということを認識しておきましょう。