今日から使える、速攻でものごとを覚える「記憶術」

こんにちは。スケコンマガジン編集部です。(「スケコンマガジン」はAIスケジュールサービス「スケコン」がお届けする「人と時」をテーマにしたWEBマガジンです。)

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「自分は物覚えが悪くて…」なんて言い訳したことありませんか?

その日やらなければならないことを忘れる、上司から頼まれたことを覚えられない、資格の勉強で暗記しなければならないことが中々覚えられない…など、社会人になってからも覚えなければならないことはたくさんあります。

世にいう「記憶力の良い人」は一体どうやって物事を覚えているのでしょうか?今回は、「記憶術」に焦点を当て、少ない時間で効率的に記憶できる方法を探っていきます。

「記憶術」は地頭の良さは不要

「記憶術」とは地頭の記憶力に頼るのではなく、人の脳の構造を利用して物事を記憶しやすいように工夫する技術のこと。だから「自分は記憶力がないから」という人にもおすすめできるんです。

世の中にはたくさんの記憶術が紹介されていますが、多くのものはトレーニングの必要もなく、ちょっとした工夫ですぐに実践できるものばかりです。職場などで有効活用し、効果を実感してみてください。

東大生も使っている記憶術

今回は、『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』の中で紹介されている「関連付け」と「ストーリー」という2つのキーワードから、簡単に実践できる記憶術をご紹介します。

「関連付け」により記憶する

著者によると、東大生は、「記憶力」ではなく「関連付ける能力」が優れているからこそ、多くのことを記憶できるのだと言います。

例えば、ペリーが黒船に乗って日本に来航したのは1853年ですが、このことを丸暗記するのNG。「1851年にはイギリスが世界初となる万国博覧会が開催され、多くの国が世界に貿易相手を探していた。黒船の来航もその世界貿易の流れの中から来たんだな」と、他の記憶と関連付けることでより流れが理解できるようになるのです。

このように、自分で考えながら情報を整理して脳に取り込んでいくことが大事になります。

具体的な段取りとしてはこのような流れになります。

  1. 新しい知識の認識(1853年にペリーが黒船に乗って日本に来た)
  2. 知っていることへ関連づけ(1851年にイギリスで世界初万国博覧会開催された)
  3. 関連性を整理(ペリー来航の2年前、世界初の万国博覧会が開催され多くの国が貿易相手を探していた)
  4. 頭にインプット(黒船の来航もその世界貿易の流れの中からきた→万博博覧会の2年後に来た)

既に持っている知識と関連付けて記憶することで、「一つを思い出せれば両方とも思い出せる」という流れで記憶に定着されやすくなというわけです。

おおまかなイメージと個別の特徴を分けて記憶する

脳科学の世界では、人間が他人の顔を覚えるとき、個別に「Aくんの顔」「Bくんの顔」というふうには覚えないと考えられているようです。

例えば、まず「男性の顔」というおおまかななイメージがあり、それをもとに「Aくんは坊主頭の人」、「Bくんは眼鏡をかけている小柄な人」というように個別の特徴を掛け合わせていくのだとか。つまり、人はおおまかなイメージと個別のイメージを両方記憶しているんですね。

これは資格の勉強などにも役立ちます。例えば、法律の勉強をしているとき、法律の条文を個別に覚えるだけではなく、その法律がどのような目的・意義を持っているのか、どのようなことを規制・防止しようとしているのかなど大まかなイメージを記憶しておくことが必要です。

おおまかなイメージを持っていると、例えば選択式の問題の回答でも消去法で回答することができます。大まかな法律のイメージがあれば、「この法律はこういう目的で作られたものだから、この選択肢のような条文はあるはずがない」とイメージから個別の条文が正しいかどうか予想することができるのです。

反対に、個別の条文を丸暗記しただけでは、覚えていないと何も判断できなくなってしまいます。すべての記憶には大まかなイメージを持っておくこと、物事の本質的な面をはじめに掴んでおくことが重要なのです。

関連付け記憶のポイント

関連付けは、「驚き・興味・意外性」があると記憶力や思考力を高めると言われています。

ポイントとしては、「そんなバカなことないでしょう」「それはおかしいでしょう」といったオモシロおかしいことを想像して楽しく覚えることができるのです。

覚えたい事が難しいものであったとしても、その特徴を自分で自由に「虫にみたてる」「妖怪にみたてる」「想像しながら絵で表現してみる」なんてこともでき、記憶に定着しやすくなったりするということです。

人が聞いたら驚いてしまうような意外性のあるものに関連付けをして、楽しく記憶してみてくださいね。

ノートの取り方から工夫を

普段資格の勉強などに使用するノートにも工夫をしてみましょう。物事の関連付けは矢印マークなどを使って視覚的にわかりやすく記録することが重要です。

視覚情報を加えることでよりストーリー性や関連性がわかりやすくなり、覚えづらい単語などもすらすら覚えられるようになります。

視覚情報を取り入れるためにも、できるだけ書くスペースの広いアナログのノートを使いましょう。

社会人は資格試験や日々の学習など、勉強の連続です。日頃から「記憶術」を実践し、学習効果を高めていきましょう。


 

 

【参考】知識記憶を方法記憶に変えれば、暗記したことは忘れない|フォーサイト