日程調整ツールを検討していると、必ず候補に挙がるのがSpir(スピア)とTimeRex(タイムレックス)、そしてスケコンの3つです。どれも「カレンダーと連携して空き時間を自動抽出する」という点では同じに見えますが、料金体系と無料プランの制限が大きく異なります。
この記事では、3サービスの2026年8月時点の公式料金をもとに、税込価格に揃えて比較します。「結局どれが安いのか」「無料プランでどこまでできるのか」がはっきり分かる内容です。
【結論】3社の料金比較表(2026年8月時点・税込)
各社で税抜・税込の表記が混在しているため、すべて税込・年払い時の1人あたり月額に換算して並べました。
| 項目 | スケコン | Spir | TimeRex |
|---|---|---|---|
| 無料プラン | 0円 | 0円 | 0円 |
| 無料プランの制限 | 主催8回/月 (機能制限なし) |
2人まで 空き時間リンク3つまで |
回数無制限 (機能制限あり) |
| 中位プラン | 660円 (スタンダード) |
― | 825円 (ベーシック) |
| 上位プラン | 990円 (ビジネス) |
1,320円 (Team) |
1,375円 (プレミアム) |
| 上位プランの 調整回数 |
無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 法人向け | ― | Enterprise (要問い合わせ) |
Enterprise (40名以上) |

※ Spir・TimeRexは公式サイトで税抜表記のため、消費税10%を加算して算出。月払いの場合はいずれも割高になります(スケコン ビジネス1,188円/Spir Team 1,650円/TimeRex プレミアム 1,650円・すべて税込)。
表のとおり、回数無制限で使える上位プランで比べると、スケコンが990円ともっとも安価です。Spirとは月330円、TimeRexとは月385円の差があり、10人のチームなら年間で約4万円の差になります。
無料プランの「使える範囲」が3社でまったく違う

料金以上に差が出るのが無料プランです。同じ「0円」でも、制限のかけ方が根本的に違います。
スケコン:機能はすべて使えて、回数だけ制限
スケコンのフリープランは、有料プランと同じ機能がすべて使えます。1対1予定調整、複数人予定調整、社内予定調整、空き時間確認、Google/Outlook(アウトルック)カレンダー連携、Zoom(ズーム)・Teams・Slack(スラック)・Salesforce連携まで、機能表に差がありません。
制限は「主催した日程調整の成立が月8回まで」という点のみ。しかも回答する側は無制限なので、相手に負担をかけません。
「まず一通り試してから決めたい」という場合、機能を削られていない状態で判断できるのは大きな利点です。
Spir:人数とリンク数で制限
Spirの無料プランは利用人数が2人まで、空き時間リンクは3つまで。日程調整の回数自体は無制限です。
ただしWebサイトへの埋め込み、会議室の自動予約、確定後のリダイレクトなどはTeamプラン以上の機能です。個人利用なら十分ですが、チームで使うなら早い段階で有料化が必要になります。
TimeRex:回数は無制限、機能で制限
TimeRexの無料プランは日程調整カレンダー数・調整回数ともに無制限。Web会議ツール連携やチャットツール連携も無料で使えます。
一方、会議室の予約、参加者の自動決定、Salesforce・HubSpot連携などは有料プランの機能です。
3サービスの特徴を比較

Spir:チームでの複雑な調整に強い
Spirの強みは「And/Or」の組み合わせによるチーム調整です。「AさんとBさんの両方が参加できる時間」「AさんまたはBさんが参加できる時間」を自動抽出でき、これらを組み合わせた複雑な条件にも対応します。
採用面接で「面接官のうち誰か1人が出られればよい」といったケースや、営業チームでの商談アサインに向いています。ISMS(ISO 27001)認証を取得しており、セキュリティ面を重視する企業にも選ばれています。
TimeRex:無料での自由度が高い
TimeRexは無料プランでの調整回数が無制限な点が特徴です。個人で日程調整の頻度が高い場合、コストをかけずに運用できます。
有料プランではSalesforce・HubSpot連携、Google Analytics連携、広告コンバージョンタグの設置に対応しており、Webからの商談獲得を計測したいマーケティング用途で力を発揮します。
スケコン:価格と機能開放のバランス
スケコンは税込990円で調整回数が無制限という価格設定が最大の特徴です。加えて、無料プランでも機能が制限されないため、導入前の検証がしやすくなっています。
連携先はGoogleカレンダー、Outlookカレンダー、Google Meet、Teams、Zoom、Slack、Chatwork(チャットワーク)、Salesforce、blastmailと幅広く、オンライン名刺の自動交換やアドレス帳機能など、日程調整の前後の業務まで含めてカバーしている点も他社にない要素です。
用途別のおすすめ
とにかくコストを抑えたい

スケコンのビジネスプラン(税込990円)が最安です。回数無制限で使える上位プランとして比較すると、Spirより月330円、TimeRexより月385円安く済みます。
月8回以内の日程調整であれば、フリープランで全機能を無料で使えます。
チームで複雑な条件の調整をしたい
面接官の割り当てや営業担当のアサインなど、「誰か1人が出られればよい」という条件が多いならSpirが適しています。スケコンもビジネスプランでOR設定(AさんまたはBさん)に対応しているため、コストを抑えたい場合は比較検討の価値があります。
Webサイトからの商談獲得を計測したい
広告コンバージョンタグやGoogle Analytics連携が必要ならTimeRexのプレミアムプランが有力です。
まず無料で全機能を試したい
スケコンのフリープランであれば、有料プランと同じ機能を制限なく試せます。カレンダー連携や複数人調整の使い勝手を、本番と同じ条件で確認してから判断できます。
選ぶときに確認すべき3つのポイント
1. 使っているカレンダーに対応しているか
3サービスともGoogleカレンダーとOutlookカレンダーの両方に対応しています。社内でGoogle WorkspaceとMicrosoft 365が混在している場合でも問題ありません。
2. 何人で使うのか
Spirは「シート数」、TimeRexは「ライセンス数」で課金されます。人数が増えるほど差額が効いてくるため、10人・20人で試算してから決めることをおすすめします。
3. 無料プランのどこで詰まるか
無料プランの制限が「回数」なのか「人数」なのか「機能」なのかで、有料化のタイミングが変わります。自分の使い方でどこに先に当たるかを想定しておくと、無駄な出費を避けられます。
まとめ
2026年8月時点の公式料金で比較すると、次のように整理できます。
- コスト重視ならスケコン(税込990円・回数無制限)
- チームの複雑な条件調整ならSpir(And/Orの組み合わせ)
- Web集客の計測まで行うならTimeRex(広告タグ・GA連携)
いずれも無料プランが用意されているので、実際に2〜3サービスを並行して試してみるのが確実です。特にスケコンは無料プランでも機能制限がないため、本番と同じ使い勝手で比較できます。
※本記事の料金は2026年8月22日時点の各社公式サイトの掲載内容に基づきます。最新の情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。


