「wantedlyがカジュアル面談に役立つのか気になる」
近年採用活動の一環として、カジュアル面談を導入する企業が増えています。
カジュアル面談はその名前の通り、本格的な採用面接に入る前に採用担当者と就職希望者が面談を行い、仕事におけるビジョンや働き方についてフラットな立場で話し合える場所を作ることです。
こうすることで、より採用希望者の素の部分を見てから採用面接に入ることができ、ミスマッチを防ぐことにも繋がっていきます。
しかし、カジュアル面談はその目的や進行方向を理解していなければ、本来のメリットを発揮できません。
そこで活用したいのがwantedlyです。
wantedlyとは企業と求職者を結びつける目的でスタートしたビジネス向けマッチングサービスで、SNS感覚で企業・求職者を探せます。
「求人を出す→求職者が応募する」という凝り固まった選考方法から脱却し、より求職者の内面を見て選考できることで利用者が増えているサービスです。
そこで今回は、wantedlyを使ってカジュアル面談、ひいては採用活動を成功へと導くためのポイントやカジュアル面談の進行方向について解説します。
そもそもカジュアル面談って
カジュアル面談とは、採用面接の前に人事担当者と採用希望者が話し合える場所を作ることです。
一般的な採用面接の場合、どうしても「人事担当者が質問する→採用希望者が答える」という流れになってしまい、どうしても採用希望者の内面や目指すキャリアまでを伺い知ることはできません。
求職者目線から見ても、採用されたいという気持ちから面接では本心や本音を隠してしまう場合が多いですよね。
そこでまず、面接の前に人事担当者と採用希望者がフラットな立場で話し合える場所としてカジュアル面談を導入する企業が増えています。
カジュアル面談での主な話題は以下の通りです。
・企業の雰囲気を個人の視点からよりリアリティを持って伝えられる
・採用希望者がどのような人格でどんな素を持っているのか知ることができる
・採用希望者が将来的にどのようなビジョンで働いていきたいのかわかる
採用において「優秀な人材か」はもちろん「自社の雰囲気に溶け込みやすい人格か」もとても大切です。
この点も伺えるのは、カジュアル面談を導入する大きなメリットだと言えるでしょう。
wantedlyとは?
このカジュアル面談を導入する上で活用したいのが、ビジネスマッチングツール「wantedly」です。
wantedlyは人を採用したい企業と求職者同士が繋がることのできるサービスで、SNS感覚で気軽なやりとりが可能になります。
またwantedlyは本格的に職を探している方のほかに、このような方も利用しています。
・今の会社でまだ働いているけれど、もっと良い会社があれば転職したい
・新卒として内定をもらっているけれどもっと良い条件の会社があれば考えたい
こうした転職市場や一般的な就活市場ではなかなか見つからない層と出会えることは、wantedlyを活用する強みです。
これら「求人サイトを利用しない」層は、応募すればすぐに採用をもらえるほど優秀な人材とも読み取れます。
こうした人材をカジュアル面談という形でスカウトし話を聞くことで、選考のコストや手間は大きく省かれ、より優秀な人材を採用することにもメリットがあります。
採用競争が激化している
「優秀な人材を雇いたい」と思うのはどの企業の人事担当者も思うことです。
そのため、採用競争は水面下でどんどん激化しており、優秀でどこの企業も雇いたいと思うような人材は取り合いになっています。
そうなった現代では、ただ求人を出すだけでは優秀な人は入ってきません。
だからこそ、人事担当者が能動的に自社にマッチする人材を探し、声をかけていくことこそが良い採用に繋がっていきます。
wantedlyを使えば、転職に興味を示してくれる人に直接声を掛けられるため「能動的な採用活動」にもぴったりなツールです。
またサービス上で直接カジュアル面談を案内できるため、この点も含め「新たな採用方法」として導入しやすい手法だと言えるでしょう。
カジュアル面談を成功させるための進め方
カジュアル面談を導入する上で気をつけたいのは「ただの採用面接のような会話・雰囲気にならないようにすること」です。
人事担当者と求職者という関係上、採用面接と同等になりやすいため、カジュアル面談本来のメリットを見出す上では注意点は守らなければいけません。
ここではカジュアル面談を成功させるための進め方や注意点について、5つのポイントでご覧ください。
1.自己紹介
一般的な採用面接では、面接を受ける採用希望者に自己紹介を促すことはあれど、人事担当者が自己紹介することはあまりありません。
しかし自己紹介をしなければ「フラットな雰囲気で話し合う」雰囲気にはならないため、まずは採用担当者から積極的に自己紹介をしていきましょう。
特に社内の応接室などを使用する際は、場の雰囲気を和ませるため役職と名前だけでなく、出身地やプライベートに関することに触れるのもおすすめです。
あくまでもカジュアルにお互いについて話す場所だからこそ、まずは自己紹介や挨拶から砕けた雰囲気を意識しましょう。
2.合否には関係ないことを伝える
カジュアル面談とはいえ人事担当者に会うことになるため、採用希望者はどうしても「この面談でも厳しく評価されているのではないか」と身構えてしまいます。
だからこそ、最初に「このカジュアル面談は合否とは関係ありません」と伝えておくことも大切です。
この旨はカジュアル面談として顔を合わせた時ではなく、面談を案内したり日程調整をする際に伝えておくのも良いでしょう。
言わばカジュアル面談は、一般的な就職活動で言うところの会社説明会をより「個」を対象としたものに置き換えたもの。
そうお互いに認識を共有した上で円滑にカジュアル面談を進めていきましょう。
3.求職者のニーズと転職意欲を確認
合否に関係がないと言えど、採用活動の一環としてカジュアル面談を行う以上は、面談を行う求職者に仕事におけるニーズや転職意欲があることは確認しておかなくてはいけません。
その上で聞きたいのは以下の3つのポイントです。
・現時点でどれくらい自社に興味を持ってくれているのか
・転職や仕事に際して重視したいポイント
・自分が働く会社に求めるポイント
求職者が「会社選びの際にどこを重視したいのか」が分かれば、自社の魅力を説明する上での軸も見えてきますよね。
ただ、質問方法によっては採用面接のようになってしまうため「就職(転職)活動ではどんなところを重視していますか?」など砕けた雰囲気で聞いていきましょう。
4.企業説明
ある程度のヒアリングが終わったら、今度は人事担当者が話す番です。
自社がどんな企業なのか、求職者が知りたいポイントに合わせて説明していきましょう。
例えば労働条件や福利厚生が気になるのであれば、その部分を重点的に説明していくのもおすすめです。
また業務に問題がなければ実際に社内を歩きながら説明したり、現場の社員の話を聞く場を用意するのも良いでしょう。
カジュアル面談は目的はあれど決まった形はありません。
だからこそ、求職者の興味に合わせてより自社が魅力的に見えるよう、臨機応変に対応していきましょう。
5.求職者からの質問に答える
ある程度の企業説明が終わったら、最後に質問の場を作りましょう。
今度は説明を経て、自社について気になることや聞いておきたいことはないか質問を促してみるのがポイントです。
もちろん質問を促しても「特にありません」と返ってくる場合もあります。
その時は「仕事以外のことでも、どんなことでも良いですよ」と質問のハードルを下げて聞いてみるのも良いでしょう。
そして質問や面談が粗方終わったら、実際の選考フローに参加する意思があるかどうかを尋ねることも忘れてはいけません。
この時「後日メールで」だと解散後に会社や転職への興味が薄れてしまうため「もし興味があれば今面接の日程調整をしてしまいましょうか」と促すのがおすすめです。
顔を合わせている時は、選考への参加を促す最大のチャンス。
面談を経て「ぜひ参加してほしい」と思った求職者には、その場で選考の日程調整を提案しましょう。
転職するしないは自分で決めるものなので気軽にカジュアル面談をしよう!日程調整はスケコン
カジュアル面談は優秀な人材をより能動的に声を掛けられる手段の1つです。
採用活動が激化している今だからこそ、より積極的に動いて自社にマッチする人材を確保しましょう。
また求職層・転職潜在層から見ても、カジュアル面談はぜひ活用したい手段です。
気になる企業の雰囲気がより詳細にわかる上、スムーズな選考フローへの足がかり的な手段としてもメリットがあります。
もちろんカジュアル面談を活用するためには、スムーズな日程調整も忘れてはいけません。
日程調整ツール「スケコン」は1対1の面談から複数人でのスケジュール共有まで、ビジネスにおけるスケジュール管理をより円滑に行えます。
日程調整をより快適に行うためにも、wantedlyと合わせてスケコンの活用も検討してみてくださいね。