「人を雇うのは言葉で言う以上に時間も手間も掛かる」
新たな人材の雇用は企業の発展に大きく影響します。
優秀な人材・やる気のある人材を多く雇えれば雇えるほど仕事は円滑化し、当初の目標以上の成果を出せたり、さらなる事業拡充を目指せるようになりますよね。
しかし、人材の雇用には相応のコストと時間も必要です。
この人材雇用のデメリットを解消しつつ、より自社にマッチした人材と出会える方法として挙げられるのが「リファラル採用」です。
リファラル採用とは自社社員の紹介を経て新たな人材を雇う方法で、近年では国内外問わず多くの企業がこの方法を導入しています。
今回の記事では、リファラル採用の人気が高まっている理由とともに、メリットやより業務を円滑化するための方法についてご覧ください。
リファラル採用とは?
リファラル採用とは、企業が求めている人材を自社社員の紹介を利用して採用する方法です。
そう言うと「縁故採用の現代版」のように受け取ってしまう方もいるかもしれませんが、リファラル採用と縁故採用では明確な違いがあります。
まずはリファラル採用の一般的な流れについてご覧ください。
- 自社社員に求める人材について話し、その条件にマッチした人材を紹介してもらう
- 紹介された人材の採用面接を行い新たな人材を採用する
縁故採用の場合は「紹介」がそのまま「採用」に繋がることがほとんど。
しかし、リファラル採用の場合は「採用面接を受けるため」の紹介を社員に求めることになります。
そのためリファラル採用は「より事業の目的にマッチしている可能性が高い人物の中から新たな人材を採用できる」手段です。
また、この「社員の紹介」にボーナスを付けるかどうかは企業によって判断が分かれます。
急務として社員に人員を紹介して欲しい場合はボーナスを付けるところも少なくありません。
しかし、急務ではなく「優秀な人材がいれば採用したい」という場合は、期限等を作らず紹介制度を設けている企業もあります。
リファラル採用が人気な理由は?
昨今このリファラル採用を導入する企業が増えていきています。
どうして近年になってこのリファラル採用の人気が高まっているのでしょうか。
ここではリファラル採用が人気の理由について2つのポイントでご紹介します。
採用コストの削減
一般的な採用方法として挙げられるのが「求人サイトなどに求人を掲載し応募者を集める」と言うものです。
この方法のメリットは多くの求職者を集められることですが、採用希望者が多く集まれば集まるほど、それだけ面接の時間や回数も増えていきますよね。
しかしリファラル採用であれば面接対象人数もかなり減らせるため、人事業務が円滑化します。
例えば求人サイトへ求人を掲載すれば100人の応募者が集まる求人を出す場合。
求人サイトを利用するとサイトへの掲載費用に加え、100人分の面接、さらに人数が多ければ二次面接や三次面接を行う必要もありますよね。
しかし、リファラル採用であれば求人サイトへの掲載費が必要ないことに加え、集まる人数も社員が紹介した人材だけ。
仮に20人が紹介されたとしても面接業務は5分の1になる上、1回の面接で採用者を決めることも可能です。
このように煩雑で時間が掛かりやすい人材採用であればあるほど、リファラル採用のメリットは大きくなります。
採用ミスマッチを防げる
求人サイトは多くの人の目に触れるため、社内の情報をあまり詳しくは書けません。
そのため時には求めるレベルや適性に沿わない人を採用してしまう「採用ミスマッチ」が起こる場合もあります。
しかしリファラル採用の場合、採用候補者を選ぶのは社内に詳しい社員たちです。
ここで紹介を求める社員は、人事担当に限る必要はありません。
むしろ現場を知る社員の方がマッチする人材を紹介できる可能性は高まります。
その理由についてご覧ください。
- 社内の雰囲気や求められている人物像を熟知している
- 紹介者の素の人物像や能力を知った上で紹介してもらえる
- 採用した人材が現場の雰囲気に馴染みやすい
リファラル採用だからこそ面接で取り繕われた表面だけでなく、その人本来の持ち味や特技を知った上で採用しやすい傾向にあります。
また技術職をはじめ専門性の高い人材であればあるほど、その業種で働いている人の方がツテがある場合も少なくありません。
組織拡大したいならリファラル採用は必ずやるべき
以上のように、リファラル採用は人材雇用においてコストや時間を大きく削減できる方法です。
そしてコスト以上に、企業の求める人物像によりマッチした人材を見つけられる方法でもあります。
そのためリファラル採用は組織拡大や事業の発展に非常に適した方法だと言えるでしょう。
その理由やリファラル採用のさらなる魅力について、ここで解説します。
組織カルチャーにマッチした人材に出会える
組織にはそれぞれに社風や文化の違いがあります。
そのため人材採用では、技術や業種以上に「その企業の雰囲気にマッチする性格かどうか」も問われるものです。
求人サイトへの求人の掲載では「明るい雰囲気の社風」など簡単に社内の雰囲気を紹介することはできても、実際の雰囲気や組織カルチャーまでが求職者に伝わることはありません。
そのためあまりにも社内の雰囲気と本人の性格がマッチしない場合、採用されても1年と経たず退職してしまう可能性もあり、人材採用は振り出しに戻りますよね。
しかし、リファラル採用であれば社内の雰囲気や相性も鑑みた上で、マッチすると思われる人材ばかりを集められます。
リファラル採用はより長く社内で活躍してくれる人を採用できる上、社員にとってもより居心地の良い環境で仕事に携われる方法。
またリファラル採用なら、転職を希望している人材以外に声を掛けられます。
転職を考えている、現在求職中の方だけでなく「きっかけが無ければ今の会社を離れる気もない」という人も候補の内。
そうした人材を採用できれば、長く自社で活躍してくれる人材を見つけられますよね。
企業と社員、双方にメリットがある採用方法でもあるのです。
内定後の辞退も少ない
求人サイトに求人を掲載する場合、求職者の多くは1つの求人に絞るのではなく一度に複数の求人に応募し、並行して採用面接を受けています。
しかし、優秀な人材はどこに行っても引く手数多で、複数の企業が採用する場合も少なくありません。
そのため時には自社で内定を出した人材が他の企業でも採用され、内定後に辞退されてしまうパターンも。
しかしリファラル採用は求職者から見ても、通常の採用面接と比べても非常に採用率が高く見えるため、内定辞退される確率も非常に低い傾向にあります。
そのため人事採用における「無駄足」を踏むことが少ないこともリファラル採用の大きな強みです。
大手も数多く導入しているのでぜひリファラル採用の導入検討をしよう!
リファラル採用を導入することは、人事採用における手間やコストを大きく削減できるだけでなく、よりニーズに合った人材を見つけることでもメリットがあります。
そのためこれらの特徴を持つ企業や職種でも、リファラル採用導入の流れは広まっています。
- 求人を出せば多くの人が応募する大手企業
- 求める人物像や習得スキルが明確に決まっている
- 採用予定人数が少ない
もちろん上記以外の場合の場合でも、リファラル採用には多くのメリットがあります。
しかしいくら手間やコストを削減できると言えど、計画的にスケジュールを組まなければ業務は円滑には進みません。
スケジュールの組み立てや管理に時間が取られてしまっては、せっかくリファラル採用を導入しても意味がありませんよね。
このスケジュール管理におすすめしたいのが「スケコン」です。
スケコンは社内のスケジュールを複数人で一括管理できる日程調整ツール。
スケジュールを組み立てた上で空きの時間を自動で算出することも可能なため、カジュアル面談をはじめ採用候補者と予定の擦り合わせをしたい時にも活躍します。
リファラル採用に加えスケコンでのスケジュール管理も導入することで、さらに人材採用の効率化を図ってみてください。