- 共有する前に決めておくこと:アクセス権限は4段階ある
- パソコンから特定の相手と共有する手順
- スマホから共有したいとき:アプリでは設定できない
- iPhoneの標準カレンダーにGoogleカレンダーを表示する
- リンクで共有する・一般公開する
Googleカレンダーの共有は、ブラウザで「設定と共有」を開き、相手のメールアドレスと権限を指定して送信する——この3ステップで完了します。
ただし、つまずきやすいポイントが2つあります。ひとつはスマホアプリからは共有設定ができないこと。もうひとつはアクセス権限が4段階あり、選び方を誤ると予定の中身まで相手に見えてしまうことです。
この記事では、パソコン・スマホそれぞれの手順、権限の選び方、iPhoneの標準カレンダーに表示する方法、共有の解除までを順に説明します。

共有する前に決めておくこと:アクセス権限は4段階ある
共有相手ごとに、どこまで見せる/触らせるかを選びます。ここを決めてから操作したほうが早いので、先に整理しておきます。
| 権限 | 相手にできること | 向いている相手 |
|---|---|---|
| 予定の時間枠のみ表示(詳細は非表示) | 空き・埋まりだけが見える。件名や場所は見えない | 社外の人、日程調整だけしたい相手 |
| すべての予定の詳細を表示 | 件名・場所・メモまで読める | 同じチームのメンバー、家族 |
| 予定の変更権限 | 予定の追加・編集・削除ができる | 秘書、代理で予定を入れる人 |
| 変更および共有の管理権限 | 上記に加えて、他の人への共有設定も変えられる | 共同管理者。渡す相手は絞る |
迷ったら「予定の時間枠のみ表示」から始めるのが安全です。あとから権限を上げるのは簡単ですが、一度見られた内容は取り消せません。
「カレンダーの共有」と「予定への招待」は別物
混同しやすいのですが、この2つは目的が違います。
| カレンダーの共有 | 予定への招待 | |
|---|---|---|
| 相手に見えるもの | そのカレンダーの予定が継続的に見える | 招待したその予定だけ |
| 設定する場所 | 「設定と共有」(ブラウザのみ) | 予定の「ゲストを追加」(アプリでも可) |
| 向いている場面 | チームや家族の予定を常に把握したい | 特定の打ち合わせを知らせたい |
| 相手のアカウント | Googleアカウントが必要 | メールアドレスだけでもよい |
「一度きりの打ち合わせを伝えたいだけ」なら、共有ではなく招待で十分です。
パソコンから特定の相手と共有する手順
- Googleカレンダーをブラウザで開く
- 画面左の「マイカレンダー」で、共有したいカレンダーにカーソルを合わせる
- 右に出る「︙」(その他のオプション)をクリックし、「設定と共有」を選ぶ
- 「特定のユーザーまたはグループと共有する」の「ユーザーやグループを追加」をクリック
- 相手のメールアドレスを入力する
- 右のプルダウンで、上の表を参考に権限を選ぶ
- 「送信」をクリック
相手に招待メールが届き、リンクを開くと相手のカレンダー一覧に追加されます。相手が承諾するまでは表示されませんので、すぐ見えないときは相手側の操作待ちだと考えてください。
なお、自分がそのカレンダーのオーナーでない場合は共有設定を変えられません。オーナーに「変更および共有の管理権限」を付けてもらう必要があります。
スマホから共有したいとき:アプリでは設定できない
ここが一番よくつまずくところです。iPhone・AndroidのGoogleカレンダーアプリには、他の人にカレンダーを共有する設定画面がありません。アプリでできるのは、すでに共有されたカレンダーを表示することと、個々の予定にゲストを招待することだけです。
スマホしか手元にない場合は、次の手順でブラウザから操作します。
- SafariやChromeで calendar.google.com を開く
- ページを開いたらブラウザのメニューから「デスクトップ用サイトを表示」を選ぶ
(Safariは「ぁあ」アイコン、Chromeは「︙」の中にあります) - パソコンと同じ画面になるので、上の手順4以降と同じ操作をする
画面は小さくなりますが、設定項目は同じです。横向きにすると操作しやすくなります。
個々の予定だけを共有したいなら、アプリでもできる
カレンダーごと共有するのではなく「この打ち合わせだけ相手に知らせたい」なら、アプリのままで問題ありません。予定を開いて「ゲストを追加」から相手のアドレスを入れれば、その予定だけが相手のカレンダーに入ります。
iPhoneの標準カレンダーにGoogleカレンダーを表示する
「iPhoneのカレンダーアプリでGoogleの予定も一緒に見たい」という場合は、共有ではなくアカウントの追加で解決します。
- iPhoneの「設定」を開く
- 「アプリ」→「カレンダー」→「カレンダーアカウント」と進む
(iOSのバージョンによっては「設定」→「カレンダー」→「アカウント」) - 「アカウントを追加」→「Google」を選ぶ
- Googleアカウントでログインし、「カレンダー」をオンにする
複数のGoogleカレンダーを使っていて一部しか出てこないときは、ブラウザで calendar.google.com/calendar/syncselect を開き、同期したいカレンダーにチェックを入れて保存してください。iPhone側の設定ではなく、ここで絞り込まれていることが多いです。
それでも出てこない場合はGoogleカレンダーの共有内容がスマホに表示されないときの対処法で原因を切り分けられます。
リンクで共有する・一般公開する
不特定多数に予定を見せたいとき(イベント日程の告知など)は、一般公開の設定を使います。
- 「設定と共有」を開く
- 「予定のアクセス権限」の欄で「一般公開して誰でも利用できるようにする」にチェックを入れる
- 公開範囲のプルダウンで「予定の時間枠のみ表示」か「すべての予定の詳細を表示」を選ぶ
- 同じ画面の「カレンダーの統合」にある共有可能なリンクをコピーして配布する
一般公開にすると検索エンジンにも拾われる可能性があります。社内の予定や個人の予定では使わず、公開して差し支えない内容に限って使ってください。
Gmail以外のアドレスを使っている相手と共有したいときは、GoogleカレンダーをGmailユーザー以外と共有する方法を参照してください。
共有を解除する・権限を変える
- 「設定と共有」を開く
- 「特定のユーザーまたはグループと共有する」の一覧から対象の相手を探す
- 権限を変えるならプルダウンを選び直す
- 共有をやめるなら、行の右端にある「×」をクリックする
解除は即座に反映され、相手のカレンダー一覧からも消えます。相手に通知は届きません。
逆に「自分に共有されたカレンダーを非表示にしたいだけ」なら、左側のカレンダー一覧でチェックを外せば済みます。解除する必要はありません。
相手別・どう設定すればいいかの具体例
権限の説明だけだと迷うので、よくある4パターンでの設定例を挙げます。
同じチームのメンバーと共有する
「すべての予定の詳細を表示」にします。件名まで見えたほうが、誰が何で埋まっているのか分かり、声をかけるタイミングを判断できます。個人的な予定を入れているカレンダーは共有せず、仕事用のカレンダーを別に作って共有すると切り分けが楽です。
上司や秘書に予定を入れてもらう
「予定の変更権限」を渡します。これで相手が代理で予定を登録できます。「変更および共有の管理権限」まで渡す必要はありません。共有設定そのものを触られると、意図しない相手に見えてしまう恐れがあります。
家族と共有する
家族用のカレンダーを新規作成し、全員に「予定の変更権限」で共有するのがおすすめです。個人のカレンダーを共有し合うと、仕事の予定まで全部見えてしまいます。
社外の取引先と予定を合わせたい
この場合はカレンダー共有には向きません。相手が別のGoogleアカウントを使っていたり、そもそもGoogleカレンダーではなかったりするためです。後述の日程調整ツールを使うほうが確実です。
共有してもらったカレンダーをスマホで表示する
相手から共有された側の操作です。招待メールのリンクを開いたあと、スマホに出てこないことがあります。アプリ側で表示のチェックが入っていないのが原因であることがほとんどです。
- Googleカレンダーアプリを開き、左上の三本線メニューをタップ
- 共有されたカレンダーの名前を探す
- 名前の左のチェックボックスをオンにする
一覧に名前自体が出てこない場合は、先にブラウザ版で招待を承諾できているかを確認してください。承諾前のカレンダーはアプリの一覧に現れません。
会社のアカウントでは共有先が制限されていることがある
Google Workspace(会社や学校のアカウント)を使っている場合、管理者の設定で社外への共有が禁止されていることがあります。手順どおり操作しても外部のアドレスを追加できない、追加しても反映されないときは、この制限を疑ってください。
この場合は個人の設定では解除できないため、社内のIT管理者に確認が必要です。社外の相手との日程調整だけが目的なら、カレンダー共有以外の手段を使うほうが早く済みます。
うまく共有できないときの確認先
手順どおりに操作しても反映されない場合、原因はいくつかのパターンに分かれます。それぞれ個別に解説しているので、症状に近いものを確認してください。
多いのは相手が招待メールのリンクを開いていないケースと、相手が複数のGoogleアカウントを持っていて、別のアカウントで見ているケースです。まずこの2つを確認すると早く解決します。
家族やチームで使うときのコツ
家族の予定をまとめたいなら、個人のカレンダーを共有し合うより「家族用のカレンダーを新しく作って全員で共有する」ほうが管理が楽です。買い物や旅行の予定だけをそこに入れれば、個人の予定は見せずに済みます。詳しくはGoogleカレンダーで家族のスケジュールを管理する方法にまとめました。
共有する人数が増えて画面が見づらくなってきたら、Googleカレンダーを見やすくするカスタマイズもあわせて試してみてください。
よくある質問
相手にGoogleアカウントがなくても共有できますか
特定のユーザーとの共有にはGoogleアカウントが必要です。持っていない相手には、一般公開の設定にしてリンクを渡すか、予定ごとに招待する方法をとります。
共有したことは相手に通知されますか
共有を開始したときは招待メールが届きます。一方で権限を変更したときと、共有を解除したときは通知されません。相手は気づかないうちに見られなくなるので、必要なら口頭やチャットで伝えてください。
相手の予定を自分のカレンダーに取り込めますか
共有してもらえば自分のカレンダー画面に重ねて表示できます。ただし色分けされた別カレンダーとして表示されるだけで、自分の予定として取り込まれるわけではありません。
共有すると相手にも編集されてしまいますか
「予定の変更権限」以上を渡した場合だけです。「予定の時間枠のみ表示」「すべての予定の詳細を表示」であれば、相手は見るだけで編集はできません。
カレンダーを共有しても、日程調整の往復はなくならない
共有すると相手の空きは見えるようになります。ただ実際には、相手が社外の人だと共有そのものができないことがほとんどですし、社内でも「見えるけれど、結局どこにするかはメールで決める」という往復が残ります。
日程調整ツール「スケコン」は、自分のGoogleカレンダーの空きから条件に合う候補を自動で拾い出し、URLを1本送るだけで相手に選んでもらえます。相手はアカウント登録もインストールも不要です。カレンダーを共有できない相手との調整に向いています。
無料プランでも機能制限がないので、次の打ち合わせの調整から試してみてください。


