- 止まる理由は3つ
- 進め方1:相手にとっての意味を1行で書く
- 進め方2:窓口と決裁者を先に特定する
- 進め方3:聞かずに先に入れる
- 進め方4:それでも止まったら
同じ会社の中なのに、他部門との打ち合わせが一番決まらない——多くの組織で起きていることです。社外との調整には期限も緊張感もありますが、社内の部門間には「後回しにしても誰も困らない」という構造があります。
この記事では、部署をまたぐ日程調整を止めずに進める方法を整理します。
止まる理由は3つ
理由1:優先順位が相手の中で低い
こちらにとっては最重要でも、相手部門にとっては「そのうち」の案件です。相手にとっての意味が伝わっていないと、日程は後ろに倒れ続けます。
理由2:窓口が決まっていない
「誰に聞けばいいか分からない」状態で、部長に投げる→担当に振られる→担当が別の人に確認する。この間に1週間が過ぎます。
理由3:誰が決めるか曖昧
会議を開いてもその場に決定権を持つ人がいないと、持ち帰りになります。そしてまた日程調整が始まります。
進め方1:相手にとっての意味を1行で書く

依頼の1行目を、自部門の都合ではなく相手部門の関心事から書きます。
| × | ○ |
|---|---|
| 新施策について相談したいです | 問い合わせ件数を月◯件減らせる可能性について相談させてください |
| システムの件で打ち合わせを | ◯◯の手作業を無くす案について、実現可能性を伺いたいです |
| ご協力をお願いしたく | 御部門の◯◯という課題に効く話があります |
これだけで返信速度が変わります。相手が上長に説明できる言葉になっているかを基準にしてください。
進め方2:窓口と決裁者を先に特定する
日程を出す前に、「誰が出れば決まるのか」を確認します。
- 決める人 … その場で判断できる人。1名
- 実務を知っている人 … 現場の制約を答えられる人。1〜2名
- それ以外 … 議事録の共有で足ります
ここを絞ると、日程が合いやすくなるという副次的な効果もあります。参加者を必須と任意に分ける考え方は社内会議・全体会議・分科会の日程調整で扱っています。
「念のため」を呼ばない
関係しそうな人を全員呼ぶと、日程が合わなくなり、会議も長くなります。呼ばなかった人には議事録を送ると決めておけば、角も立ちません。
進め方3:聞かずに先に入れる
社内であればカレンダーは共有されているはずです。「いつが空いていますか」と聞くのをやめて、空いている枠に直接入れる——これをルールにしている組織は、社内の調整が圧倒的に速く回ります。
- 件名に目的とゴールを書く(「◯◯の方針を決める/30分」)
- 都合が悪ければ辞退・変更してよいと本文に明記する
- 相手の会議と会議の連続に入れない(前後の余裕を見る)
全員のカレンダーの重なりから枠を抽出する方法は「社内予定調整」の使い方で確認できます。
進め方4:それでも止まったら
締め切りを外から作る
「いつでもいい」案件は永遠に動きません。期日を作ってください。
11月末までに方針を固めないと、来期の予算計上に間に合いません。
恐れ入りますが、11月20日までに一度お時間をいただけないでしょうか。
上長どうしのラインを使う
担当者レベルで動かないときは、自部門の上長から相手部門の上長へ一言入れてもらうのが最も速い解決策です。順序を飛ばすのではなく、正規のルートを使うだけです。
会議をやめる選択肢も持つ
日程が合わないまま2週間経つなら、そもそも会議が必要かを疑ってください。文書で論点を送り、非同期で回答をもらうほうが速いことは珍しくありません。判断基準は会議を効率化する方法にまとめています。
継続的な取り組みなら定例にする
単発でなく継続的に関わる案件は、最初から定例枠を確保してしまうほうが結果的に楽です。都度調整をなくせば、案件が進むたびに日程を探す必要がなくなります。
定例の設計は社内会議・全体会議・分科会の日程調整、当日の進め方はアジェンダと議事録の型を参照してください。
まとめ
部門をまたぐ予定調整は、相手にとっての意味を1行で書く・決める人と実務を知る人だけに絞る・聞かずに先に入れる・止まったら期日を作るの4点で動き出します。
社内だからと遠慮して「ご都合はいかがですか」と聞き続けるのが、実は最も時間を溶かしています。先に入れて、都合が悪ければずらしてもらう——この切り替えが効きます。


