- ステップ1:会議を棚卸しする
- ステップ2:開催の基準を決める
- ステップ3:時間を設計し直す
- ステップ4:進め方のルールを決める
- ステップ5:定期的に見直す
会議の問題は、たいてい3つに集約されます。多すぎる・長すぎる・決まらない。そしてこの3つは、個人の心がけではなくルールと仕組みでしか解決しません。「会議を減らしましょう」と呼びかけて減った組織を、私たちはあまり見たことがありません。
この記事では、会議を減らし、短くし、決まるようにするための具体的な方法を解説します。
ステップ1:会議を棚卸しする
まず現状を可視化します。カレンダーから、定例会議をすべて書き出してください。
| 項目 | 書き出すこと |
|---|---|
| 会議名 | 正式名称 |
| 頻度・時間 | 週1回60分、など |
| 参加人数 | 実際に出ている人数 |
| 月間の総人時 | 時間 × 人数 × 回数 |
| 目的 | 情報共有/意思決定/議論のどれか |
「月間の総人時」を出すのが要点です。週1回60分・8人の定例は、月に32人時を使っています。この数字を見ると、判断が変わります。
ステップ2:開催の基準を決める

次に、そもそも会議を開くかどうかの基準を決めます。基準がないと、迷ったときは開く方向に倒れます。
会議にしてよいもの
- 意思決定が必要 … その場で決めないと進まない
- 議論・すり合わせが必要 … 文章だと往復が多くなる
- 関係づくり … 1on1、初回の顔合わせ
会議にしなくてよいもの
- 情報共有だけ … 文書やチャットで足ります
- 進捗報告だけ … 共有ドキュメントの更新で代替できます
- 確認だけ … チャットで質問すれば済みます
チャットで代替する場合の進め方はチャットツールでの日程調整テクニックも参考になります。
ステップ3:時間を設計し直す
既定を60分から30分にする
会議は与えられた時間をすべて使い切ります。60分の枠なら60分使い、30分なら30分で終わります。組織の既定値を30分に変えるだけで、会議時間は半分になります。
25分・50分にする
連続する会議の間に休憩がないと、参加者は疲弊し、次の会議に遅れます。25分・50分を既定にして、移動と切り替えの時間を確保してください。
参加者を減らす
「念のため呼んでおく」をやめます。必須参加者と任意参加者を分け、任意の人には議事録を共有する。参加人数が半分になれば、総人時も半分です。
ステップ4:進め方のルールを決める
- アジェンダのない会議は開かない … 招待に目的とゴールを1行で書く
- 資料は前日までに配る … 会議中に読む時間をゼロにする
- 決定事項と担当をその場で書く … 議事録を後で作らない
- 時間になったら終わる … 延長を許すと、次から時間を守らなくなる
- 結論が出なければ「決める人」と「期限」だけ決めて終わる … 持ち帰りを曖昧にしない
ファシリテーターを固定しない
持ち回りにすると、全員が「会議を運営する側」の視点を持つようになります。参加するだけの人がいなくなるのが最大の効果です。
ステップ5:定期的に見直す
会議は放っておくと増えます。四半期に一度、定例会議を全部見直す時間を作ってください。
- この3か月で実際に何が決まったか
- 参加者は全員必要だったか
- 頻度は落とせないか(週次→隔週)
- いっそやめられないか
「一度やめてみて、困ったら戻す」という進め方が最も現実的です。実際、やめても困らない会議は少なくありません。
調整の手間も減らす
会議の数と時間を減らしたら、残った会議の調整コストも見直してください。参加者に「いつが空いていますか」と聞いて回る方式をやめ、カレンダーの重なりから機械的に候補を出すだけで、担当者の時間が戻ります。
会議体ごとの決め方は社内会議・全体会議・分科会の日程調整、社外を含む会議の組み方はミーティングの日程調整 完全ガイドにまとめています。
まとめ
会議の効率化は、棚卸しで総人時を出す → 開催基準を決める → 既定時間を30分にする → 進め方のルールを決める → 四半期ごとに見直すという順で進めると、確実に成果が出ます。
最も効果が大きいのは、既定の会議時間を60分から30分に変えることです。ルールを1つ変えるだけで、組織全体の会議時間が半分になります。


