- なぜ休暇前は決まらないのか
- 時期別の動き方
- 相手の休業期間を確認する
- 自社側の準備
- 年度末・繁忙期も同じ考え方
12月に入ってから「年内に一度お打ち合わせを」と連絡しても、たいてい枠が残っていません。年末年始やお盆といった長期休暇をまたぐ日程調整は、通常期とは別の段取りが必要です。
この記事では、休暇前後の予定をどう押さえるかを、時期ごとに整理します。
なぜ休暇前は決まらないのか
- 締めの業務が集中する … 請求、決算、報告書。会議に出る余裕がない
- 全員が同じ時期に動く … 「年内に」と考える人が一斉に連絡するので枠が奪い合いになる
- 休業期間が会社ごとに違う … 相手の最終営業日を知らないまま候補を出してしまう
- 休暇明けは復旧に時間がかかる … 明けてすぐの週も実質的に埋まっている
時期別の動き方

| 時期 | やること |
|---|---|
| 休暇の6〜8週間前 | 年内に必要な打ち合わせを洗い出し、この時点で打診する |
| 4週間前 | 年内枠がほぼ埋まる。ここまでに確定させる |
| 2週間前 | 年内は諦め、年明けの枠を押さえに行く |
| 休暇中 | 自動応答で最終営業日・営業開始日・緊急連絡先を明示する |
| 明け1週目 | 復旧のための週。重要な会議は入れない |
| 明け2週目以降 | 通常運転。ここに本命の打ち合わせを置く |
「年内に」より「年明け1月◯日に」
12月中旬を過ぎたら、年内をあきらめて年明けを押さえるほうが確実です。しかも年明けの枠は空いているので、良い時間帯を選べます。
年内はお忙しいかと存じますので、年明けでいかがでしょうか。
1月13日(火)〜1月16日(金)でしたら、下記のお時間が空いております。
「年内に押し込む」より、相手に配慮した提案として受け取られるという副次的な効果もあります。
相手の休業期間を確認する
候補日を出す前に、相手先の最終営業日と営業開始日を確認してください。ここを外すと、候補がまるごと無駄になります。
- 相手のWebサイトの年末年始のお知らせを見る
- メールの署名や自動応答に書かれていることが多い
- 分からなければ直接聞く(「年末年始のご予定を教えていただけますか」)
製造業・小売・医療など、業種によって休業期間はまったく違います。自社の感覚で決めつけないでください。
自社側の準備
休業期間をカレンダーに入れる
会社の休業日を全員のカレンダーに終日予定として入れます。日程調整ツールを使っている場合、これがないと休業中の枠が候補として出てしまいます。
あわせて、受付枠の設定でも休業期間を除外しておいてください。設定の考え方は空き時間を共有する方法にまとめています。
自動応答を設定する
誠に勝手ながら、12月27日(土)〜1月4日(日)は年末年始休業とさせていただきます。
この間にいただいたご連絡には、1月5日(月)以降に順次ご対応いたします。
お急ぎの場合は◯◯までご連絡ください。
営業開始日を明記するのが親切です。「いつ返事が来るか」が分かるだけで、相手は安心して待てます。
明け1週目に会議を詰めない
休暇明けの初週は、たまったメールの処理と状況把握で終わります。この週に重要な意思決定の会議を置かないのが、結果的に早く進みます。
年度末・繁忙期も同じ考え方
3月の年度末、9月の中間期末、業界固有の繁忙期——いずれも同じ構造です。
- 繁忙期の6週間前から動く
- 繁忙期そのものには重要な会議を置かない
- 明けた2週目以降に本命を置く
士業のように繁忙期が明確な業種では、繁忙期の受付枠を先に閉じてしまうのが有効です。詳しくは士業・専門職の面談日程調整で扱っています。
社内の予定にも同じ手当を
忘年会・新年会や、期をまたぐ全体会議も同じです。会場が埋まる前に日程を決める必要があるため、通常より前倒しで動きます。大人数の調整は会社の宴会・パーティーの日程調整と幹事の段取りを参照してください。
変更が出たとき
休暇前は予定の変更も増えます。代替日を出すときは、休暇を挟まない範囲で提案してください。「年明けに改めて」と曖昧に流すと、そのまま消えます。文面は日程変更のお願い・お詫びメール例文にまとめています。
まとめ
長期休暇をまたぐ予定調整は、6〜8週間前から動く・2週間前を過ぎたら年明けに切り替える・相手の休業期間を先に確認する・明け1週目は空けておくの4点で、驚くほどスムーズになります。
「年内に」と粘るより、年明けの良い枠を早く押さえるほうが、結果として話が前に進みます。


