- 入社日が決まった時点でやること
- 3か月ぶんを一気に設計する
- 関係者の予定をどう押さえるか
- 1on1を最初から仕組みにする
- リモート・ハイブリッドの場合
入社した人が早く立ち上がるかどうかは、本人の能力より受け入れ側の段取りで決まります。そして段取りの実体は、ほとんどが日程調整です。誰と、いつ、何分話す時間を取るか——ここを設計しないまま迎えると、新入社員は最初の2週間を手持ち無沙汰で過ごします。
この記事では、オンボーディングに必要な予定をいつ・誰が・どう押さえるかを整理します。
入社日が決まった時点でやること
入社の1〜2週間前には、以下をすべてカレンダーに入れ終えているのが理想です。当日になって「誰か時間ある人いる?」と探すのが最悪のパターンです。
- 初日のオリエンテーション(人事・情報システム)
- 受け入れ部門の紹介・顔合わせ
- メンター/バディとの初回1on1
- 上長との初回1on1
- 関係部署へのあいさつ回り
- 1か月後・3か月後の振り返り面談
最後の「振り返り面談」まで先に入れておくのが重要です。後から入れようとすると、忙しさに紛れて実施されません。
3か月ぶんを一気に設計する

| 時期 | 入れておく予定 | 目的 |
|---|---|---|
| 初日 | オリエン(午前)/部門顔合わせ(午後)/上長1on1(夕方15分) | 不安を減らす。誰に聞けばいいかを明確に |
| 1週目 | 毎日15分のバディ面談/関係部署あいさつ3〜5件 | 詰まりを早く拾う |
| 2〜4週目 | 週1のバディ面談/上長1on1(隔週)/業務研修 | 頻度を落としつつ接点を維持 |
| 1か月後 | 振り返り面談(人事+上長/45分) | ミスマッチを早期に発見 |
| 2〜3か月目 | 週1の上長1on1/必要に応じた研修 | 自走への移行 |
| 3か月後 | 振り返り面談(45分) | 試用期間の総括 |
初日に予定を詰めすぎない
やりがちな失敗です。初日は環境設定と人の把握だけで十分で、実務の説明は2日目以降に回します。情報量が多すぎると、何も残りません。
関係者の予定をどう押さえるか
オンボーディングの日程調整が面倒なのは、関わる人が部門をまたぐためです。人事、情報システム、受け入れ部門、関係部署——それぞれに聞いて回ると、それだけで数日かかります。
入社日から逆算して一斉に押さえる
入社日が決まったら、関係者全員へ同時に予定を投げます。順番に確認していくと、直列に日数が積み上がります。全員のカレンダーの重なりから枠を抽出する方法は「社内予定調整」の使い方で確認できます。
あいさつ回りは受付枠方式にする
「各部署に15分ずつ」を個別調整するのは大変です。新入社員が空き枠から自分で予約する形にすると、受け入れ側の工数がゼロになります。相手にとっても、自分の都合のよい時間を選べるほうが負担が軽くなります。
この方式の設定は空き時間を共有する方法にまとめています。
1on1を最初から仕組みにする
オンボーディング期間の1on1は、最初から繰り返し予定として入れるのが鉄則です。「必要なときに」では実施されません。
- 1週目は毎日15分(バディと)
- 2週目以降は週1で30分
- 上長とは隔週30分から始める
頻度を落とす前提で設計してください。最初から週1にすると、立ち上がり期の詰まりを拾えません。1on1の続け方は1on1ミーティングの日程調整と運用のコツで詳しく扱っています。
リモート・ハイブリッドの場合
在宅勤務が混ざる環境では、オンボーディングの難易度が上がります。雑談の機会が構造的に無いためです。
- 最初の2週間は出社日を揃える … 対面のほうが立ち上がりが速い
- オンライン参加でも顔合わせは1対1で … 大人数の紹介は記憶に残らない
- 「いつでも聞いて」を予定にする … 質問しやすい時間帯を明示的に確保する
出社日の揃え方はリモート・ハイブリッド勤務の日程調整を参照してください。
研修と実務のバランス
集合研修がある場合は、研修日程を先に確定させてから部門側の予定を組みます。逆順にすると、必ずどこかがぶつかります。研修の組み方は社内研修・勉強会の日程調整にまとめています。
採用から入社までの間も空けない
内定から入社まで数か月空くことがあります。この期間に接点がゼロだと、内定辞退のリスクが上がります。
- 内定後の面談を1〜2回入れる
- 入社1週間前に、初日の案内を兼ねた短い面談を入れる
候補者との日程調整の進め方は面談・カジュアル面談の日程調整メール例文【企業側】を参考にしてください。
まとめ
オンボーディングの予定調整は、入社日が決まった時点で3か月ぶんをすべてカレンダーへ入れることがすべてです。特に1か月後・3か月後の振り返り面談は、先に押さえないと実施されません。
あいさつ回りのように相手が多いものは、新入社員が空き枠から自分で予約する形にすると、受け入れ側の工数が大きく減ります。仕組みの考え方は日程調整を自動化する方法をご覧ください。


