- 秘書の日程調整が難しい3つの理由
- 段取りを仕組み化する4ステップ
- シーン別の運用のコツ
- 複数役員を担当する場合
役員や上司の予定を預かる秘書・アシスタントの日程調整は、一般の調整とは難易度がまったく違います。本人のカレンダーを見ながら、相手先の秘書とやり取りし、移動時間や会食、取締役会までを絡めて組み立てる——1件の調整に十数通のメールが飛ぶことも珍しくありません。
この記事では、秘書業務としての予定調整の段取りと、代理調整を仕組み化して往復を減らす方法を解説します。
秘書の日程調整が難しい3つの理由
本人不在のまま確定させる必要がある
役員本人に都度確認していては調整が進みません。かといって勝手に入れれば「その日は困る」が起きます。どこまで裁量で確定してよいかのルールが曖昧なことが、往復を増やす最大の原因です。
相手側にも秘書がいる(秘書間調整)
役員同士の会談は、秘書間のメール・電話で進みます。互いに本人へ確認してから返すため、1往復に半日〜1日かかるのが普通です。候補日が流れれば、また最初からやり直しになります。
前後の文脈まで見る必要がある
単に「空いている枠」に入れればよいわけではありません。移動時間、前の会議の重さ、会食の翌朝、出張との距離——カレンダーの行間を読む仕事だからこそ、単純な自動化が難しいと思われがちです。
段取りを仕組み化する4ステップ

ステップ1:裁量ルールを言語化する
まず本人と「確認不要で入れてよい予定の条件」を決めます。例えば:
- 社内定例・30分以内のオンライン打ち合わせ → 秘書の裁量で確定
- 社外との会談・会食 → 候補を2つに絞って本人確認
- 金曜午後・出張前日 → 原則ブロック
このルールが1枚あるだけで、確認の往復が目に見えて減ります。
ステップ2:受け付ける枠を先に設計する
「面会は火・木の13〜17時、1件45分、前後15分バッファ」のように受付枠を先に決めておき、その中で調整します。空き枠を都度探すのではなく、枠に流し込む発想に変えると、判断が速くなります。
ステップ3:代理調整ツールで候補出しを自動化する
日程調整ツールの代理調整機能を使うと、秘書が本人のカレンダーと連携した調整URLを発行できます。スケコンの場合:
- 本人のGoogleカレンダー/Outlookカレンダーと連携する
- 秘書が「代理で日程調整」から、受付枠の条件で候補URLを発行する
- 相手(または相手の秘書)はURLを開いて選ぶだけ。登録不要
- 確定と同時に本人のカレンダーへ自動登録・通知される
秘書間で候補日を書き並べたメールを往復させる工程が、URL1本の送付に置き換わります。相手側の秘書も、本人に都度確認せず選択肢から選べるため、双方の往復が同時に消えます。
ステップ4:リマインドと変更対応も自動に寄せる
前日リマインド、キャンセル時の再調整URLの再送は自動化できます。人が介在すべきは「例外」だけ——この線引きが、秘書の時間を本来の判断業務に戻します。
シーン別の運用のコツ

| シーン | コツ |
|---|---|
| 役員同士の会談 | 相手秘書へ「選べる候補URL」を渡す形にすると、相手側の社内確認も速くなる |
| 取締役会・定例会議 | 年間で先に仮押さえし、直前変更だけ調整対象にする(都度調整をなくす) |
| 会食の設定 | 店の確保と日程を分離しない。候補日確定→即予約の順で、仮押さえ期限をカレンダーに記録 |
| 出張を挟む週 | 移動日を先にブロックしてから受付枠を開く。ツール側でも除外日時を設定 |
複数役員を担当する場合
2人以上の役員を担当する場合は、役員ごとに受付枠テンプレートを分けるのが基本です。さらに「A役員とB役員が両方出る会議」は、複数人予定調整で両者のカレンダーの重なりから自動抽出すると、突き合わせ作業がなくなります。
まとめ
秘書の予定調整は、裁量ルールの言語化 → 受付枠の設計 → 代理調整の自動化 → 例外だけ人が判断という順で仕組み化すると、調整の往復が大きく減り、判断を要する仕事に時間を使えるようになります。
スケコンの「代理で日程調整」は、本人のカレンダー連携・登録不要の回答画面・確定時の自動登録に対応しており、無料プランでも機能制限がありません。まずは社内の30分打ち合わせ1件から、代理調整を試してみてください。


